落語家の立川談慶さんの書著『なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか』は、落語にでてくる与太郎(バカ)について解説しながら「バカをお手本にしよう」という趣旨の本です。笑いながら楽しく読める本ですが、変わりつつある現代日本の経済状況を指摘し、与太郎のようなニュートラルな思考方法の重要性を説いています。
与太郎の生き方から学べること
落語に出てくる与太郎はバカなのに女性にモテたり、困ったときには周囲から助けてもらったり、みんなから愛されている存在です。「作り話だから」と言ってしまえばそれまでだけど、与太郎のキャラクター設定には人を魅了する力があるのは事実です。「そんな与太郎から学ぶべきことがあるのでは無いか?」、「そもそも与太郎は本当にバカなのであろうか?」という疑問を立川談慶さんが解説してくれます。
なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか
出版社: 日本実業出版社
著者: 立川談慶
与太郎的問題解決方法
この本の前半は喜怒哀楽をテーマに感情や考え方について、後半は恋愛、お金、仕事など、人生に付きまとってくる問題について与太郎的問題解決方法を提示しています。正直、この本を読んでも与太郎のようになれるわけではありませんが、ちょっと肩の力をぬいて自分の状況を見つめ直してみる機会になると思います。