日本語から英語になった写真の専門用語『Bokeh』


写真や動画を趣味にしていると『Bokeh』と言う単語が頻繁に出てきます。日本人だったらよく使う単語なのですが、普通のアメリカ人は全く知りませんし、発音すらできませんwww。

アメリカ人でも読めない単語

不思議なスペリングをした『Bokeh』はアメリカ人でも読めません(笑)。なので人によって『ボーカ』もしくは『ボーケ』と発音しています。

私の印象としては『ボーカ』の方が使われている気がします。

『Bokeh』の語源は日本語

『Bokeh』の語源は日本語の写真専門用語『ボケ』から来ています。だからアメリカ人でも読み方が混乱しているのです。




写真の専門用語『ボケ』とは

カメラのレンズはピントをあわせた場所から離れるにしたがって、ボケてしまいます。この原理を応用したテクニックが『Bokeh』なのです。

例えば人物を撮影したいのに、背景がごちゃごちゃしている場合に『Bokeh』のテクニックを使用します。

人物の顔にピントを合わせ、顔をくっきりと写し、それ以外の背景をボケさせます。これで人物の顔をより際立たせた表現が可能になります。

補足:上記のテクニックではなく単にボカシのことを英語で言う場合には『blur』を使います。

『Bokeh』が広まった経緯

写真の専門用語として『Bokeh』が定着するようになった経緯は、1997年のフォトテクニックマガジンからだそうです(Wikipedia参照)。

それ以前は『Boke』と『Bokeh』の両方の表記が使われていたそうですが、その当時エディターだったマイク・ジョンストンさんがアメリカ人でも発音できるように『Bokeh』を使ったことから定着したようです。ただし発音は上記に書いたように、現在も混乱している状況です(笑)。




アメリカ人にとっては馴染みのない発音『ボケ』

日本人からすると『ボケ』と発音するのは簡単なことに思えますが、アメリカ人には『ボケ』と発音することができません。

私が勝手に推測すると『board、boat、body』のようにboの部分を『ボー、ボウ、バァ』のように発音してしまうので、『ボ』と発音する概念がないからでしょう。

また最後の『ケ』を発音するときに、母音の『エ』の音が強く意識されます。英語では単語の最後で母音が強く意識されないので、『ケ』も英語の発音の概念にないのかもしれません。

残念ながらアメリカ人の言語感覚を理解してないので本当のところはわかりませんが、アメリカ人にとって馴染みのない発音であることは間違いありません。