茂木健一郎さんの著書『幸せとは、気づくことである』を読みました


雑誌『プレジデント』に掲載されている茂木健一郎さんのコラム「世界一の発想法」をまとめた書籍『幸せとは、気づくことである』を読みました。

「ストレスをなくす秘訣」、「脳は楽観的なくらいがちょうどいい」、「無駄な不安より根拠のない自信を持て」など、実生活や学習方法などで役立つことが読みやすく書かれています。

幸せとは、気づくことである―仕事も人生も最高に楽しくなる脳の活用法

英語についても少しふれています

この書籍は「物事の考え方や、脳の活用法」について書かれたコラムが多いのですが、英語の学習についてふれているコラムが少しだけあります。また茂木さんは「あとがき」の中でも日本のコミュニケーション(英語)が課題であることを指摘しています。

「言語政策」について

コラム『今こそ「現場能力」が身につく言語政策を』では、英語の「言語政策」についてふれています。日本の英語学習は明治以来「翻訳」を重要視してきた為に「英語で自分を表現できない」そうです。たしかに「翻訳」のための学習と「会話」のための学習は違うので、茂木さんの言うように「国の言語政策」が見直される時期に来ているのでしょう。これだけ「英会話」を学習する環境は整っているので難しいことでは無いと思うのですが、しかし大学入試の改革から「国の言語政策」を変えるとなると・・・そうとう時間がかかりそうですね。




「フィーリング」について

コラム『日本人はどうすれば英語を話せるようになる?』では、「フィーリング」で英語を話すことの重要性が書かれています。「フィーリング」で話すとは「考えて」言葉を使うのではなく、臨機応変に言葉を発することだそうです。確かに日本語から翻訳したり、文法を考えてから言葉を発するのでは遅すぎます。このコラムでは「脳の回路」から解説されているあたりが茂木さんのオリジナリティーがあって面白いところです。

「英語ができない」について

コラム『あらゆる悩みは「数字」で解決できる』では、今まで学校で勉強してきたのに「英語ができない」と言う悩みを解決してくれます(笑)。「英語ができない」と言う悩みを厳密に言い換えると「英語で会話ができない」と言う悩みであることが多いです。そこで茂木さんは「今までの人生で英語でしゃべった時間がどのくらいあるか計算させる」ことで、ぜんぜん英語のトレーニングをしていないことを認識させてくれます。同じように茂木さんは「異性との出会いがない」と言う悩みも数字で解決してくれます(笑)。やはり茂木さんは面白い!

幸せとは、気づくことである―仕事も人生も最高に楽しくなる脳の活用法