デイビッド・セインさんによる著書『その英語、仕事の相手はカチンときます』を読みました。英文や英単語の持つニュアンスをよく理解できる内容になっています。
英語のニュアンスがよくわかる本
本のタイトルに『カチンときます』と挑発的な文言が使われていますが、そのような挑発的な本ではありません(笑)。日本人がやりがちな「怒らせるパターン」を5つに分類し、英文や単語のもつ意味とニュアンスを解説しています。ビジネスの現場でありがちなシーンを想定した英文が紹介されていますので、ビジネスだけでなくプライベートでも使える内容になっていると思います。
その英語、仕事の相手はカチンときます (青春新書インテリジェンス)
5つの「怒らせるパターン」
日本人がやりがちな5つの「怒らせるパターン」をデイビッド・セインさんは下記のように分類し、各パターンごとに章立てして解説しています。
- 悪気なくても、すごくエラそうです
- 教科書、映画・・・そのまま言うとキケンな英語
- 言葉のニュアンスを知らないと大変(シンプルな表現の落とし穴)
- ”日本語のまま”英語にするとアブナイ!
- ほんのちょっとの違いが命取り
ニュアンスを変えた回答例
『その英語、仕事の相手はカチンときます』のよいところは、ニュアンスを変えた回答例が多数掲載されていることです。しかもその言葉の持つイメージ順に掲載されているのでビジネスだけでなく友達や家族との会話にも使えるようになっています。例えば『仕事を上司に頼まれた時に「なんでもやりますよ」と答える』回答例は「積極的に承諾」するイメージの例文から掲載され、しだいに「いやいや承諾」するイメージの例文を掲載しています。
感想:感情表現を学ぶことの大切さ
英文や英単語を日本語訳で覚えることも大切ですが、『その英語、仕事の相手はカチンときます』は英語の持つニュアンスを学ぶことの大切さを気づかせてくれます。本当は英語のニュアンスまで学ぶには長時間ネイティブの人とコミュニケーションしたり、観察したりすることが大切だと思います。しかし日本にいるとなかなかそのような機会は少ないのが現状です。なのでこのようなニュアンスまで解説した本は大変勉強になりました。また英語の勉強だけでなく「相手の感情を読む」ことや「自分の感情を表現」することの大切さに改めて気づかされました。
その他のシリーズ
デイビッド・セインさんによるこのような書籍は他にも3冊出版されています。