アメリカのコメディー番組のことがよくわかる町山智浩さんの解説

映画評論家・町山智浩さんがアメリカのコメディー番組についてラジオ番組で解説をしました。日本のコメディー番組との違いがよくわかります。

アメリカ流れ者のコーナー

2017年8月22日に放送されたTBSラジオ『たまむすび アメリカ流れ者のコーナー』の音声がWebサイトにアップされています。町山智浩さんによるアメリカのコメディー番組の歴史と現状がわかる解説になっています。音声が公開されているのは8月29日までなので、お早めにチェックすることをおすすめします。

TBSラジオ『たまむすび』のサイトへリンク

コメディー番組の収録方法

アメリカのコメディー番組では、その日にあった事件やドナルド・トランプ米大統領のコメントが、夜にはコメディーとして放送されています。私もどのように制作されているのか不思議に思っていましたが、町山智浩さんでやっと謎が解けました。

町山智浩さんが過去に観覧したジェイ・レノさんの司会する番組『ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ』では、朝から大勢のチームでネタを制作し、夕方5時に収録をスタート、そして夜の11時には放送していたそうです。

また放送される時間の2倍くらいのネタを披露し、あまりウケなかったところはカットするとのことです。だからモノローグがテンポよく笑えるのですね。

長い歴史

人気のあるコメディアンが政治ネタをやる歴史は長く、王様のお抱え道化師の時代から続いてきた伝統があります。しかしチャップリンの『独裁者』から政治ネタができなくなってしまった時代もあり、常に許されてきたわけではないとのことでした。

一部カットされてるような・・・(笑)

どうでもいいことですが町山智浩さんの紹介したクリス・ロックさんのネタで重要なオチがカットされている気がします(笑)。オチの部分で使われている単語はアメリカのテレビ番組では使っているのですが・・・どうやら日本では使えないようです。オチのヒントとしてはドナルド・トランプ米大統領レベルになると好きなだけ”Grab”しているものです(笑)。オチは「そこから出てきただけ・・・」とのこと(笑)。

茂木健一郎さんのツイートについて

茂木健一郎さんが政治ネタを披露しない日本のお笑い芸人に対して「日本のお笑いはだから駄目だ」と言ってしまい、炎上した件についても解説しています。本当なら茂木健一郎さんの指摘はいい議論になるはずだったのですが、言葉をまちがえたために日本のお笑い芸人たちから非難されてしまったそうです。また現状の日本ではビジネスにならないうえに、リスクが大きいのでテレビでは放送できないそうです。

ちなみに茂木健一郎さんはアメリカのコメディー番組で英語の学習をすることをおすすめしています。


最強英語脳を作る (ベスト新書)
出版社: ベストセラーズ
著者: 茂木 健一郎

紹介されたコメディー番組

ジミー・キンメル・ライブ!

「ドナルド・トランプを何も権限がない王様にすればいい」と紹介された番組です。政治ネタも多いですが、下ネタも多いです(笑)。

ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア

ボケがドナルド・トランプで、ツッコミがスティーヴン・コルベアのような関係と紹介された番組。スティーヴン・コルベアさんは『ザ・デイリー・ショー』に出演していたので、ジョン・スチュワートさんや『ザ・デイリー・ショー』の関係者が番組にゲスト出演することがあります。

ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン

政治的なコメディーを控えていたために視聴者が離れてしまったと紹介された番組。ドナルド・トランプ本人とじゃれあうようなコメディーを放送したあたりで、見切りをつけた人も多かったのではないでしょうか?ちなみに最近は政治的なネタも扱うようになってきましたし、ドナルド・トランプ政権や差別主義者に対する批判もしています。

スティーヴン・コルベアさんの本


I Am America (And So Can You!)(英語)
出版社: Grand Central Publishing
著者: Stephen Colbert


America Again: Re-becoming the Greatness We Never Weren’t(英語)
出版社: Grand Central Publishing
著者: Stephen Colbert


I Am A Pole (And So Can You!)(英語)
出版社: Grand Central Publishing
著者: Stephen Colbert

ジミー・ファロンさんの書籍


Thank You Notes
出版社: Grand Central Publishing
著者: Jimmy Fallon、the Writers of Late Night


Thank You Notes 2
出版社: Grand Central Publishing
著者: Jimmy Fallon、the Writers of Late Night


Your Baby’s First Word Will Be Dada
出版社: Feiwel & Friends
著者: Jimmy Fallon


Everything Is Mama
出版社: Feiwel & Friends
著者: Jimmy Fallon

ジミー・ファロンさんのCD


Blow Your Pants Off


HAMILTON MIXTAPE, THEL
12曲目に収録された”You’ll Be Back”をジミー・ファロンさんとザ・ルーツが歌っています。他の曲はアッシャー、アリシア・キーズ、ケリー・クラークソン、シーア、ジョン・レジェンドなどの人気歌手がミュージカル『ハミルトン』の曲を歌っています。

アメリカのコメディー番組で放送された『日食(Solar Eclipse)の注意喚起』

ジミー・キンメルさんの司会する番組『ジミー・キンメル・ライブ!』と、スティーヴン・コルベアさんの司会する番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』では、『日食を見る時の注意点』をコメディーにすることで広めています。

日食

アメリカを横断する日食が2017年8月21日に観測され、現在では各地で撮影された日食の動画がアップされています。

コメディー番組で放送された注意喚起

過去に起こった日食では、太陽を直接見てしまったために目を傷めてしまった人がいたので、今回は事前に日食を観測する時の注意を喚起していました。アメリカのコメディー番組でも工夫を凝らして注意を喚起する情報を放送していました。

ジミー・キンメル・ライブ!

ジミー・キンメルさんの司会する番組では、8歳の天才少年をゲストにむかえ、日食に関するレクチャーをしました。なんと!この少年はすでに大学レベルの科学知識を持っているそうです。

ちなみにジミー・キンメルさんは天才少年に「最低の宇宙飛行士は誰だかしってる?マット・デイモンだよ」と、お約束になっているマット・デイモンさんの冗談を教えています。(この番組ではジミー・キンメルさんとマット・デイモンさんは、犬猿の仲という設定になっています)

8-Year-Old Science Genius Explains Eclipse

追記:コナン

販売されている『日食を見るためのメガネ』の中には偽物が売られていることをコナンが指摘し、アンディーは偽物を購入してしまったと告白しています。しかしアンディーは使う前にテストしたのでケガをしなくてよかったと言っています。そのテスト方法とは・・・(笑)

Andy Richter’s Eclipse Glasses – CONAN on TBS

ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア

スティーヴン・コルベアさんの司会する番組ではオープニングに「日食を直接見てはいけない」というテーマで動画を放送しました。またスティーヴン・コルベアさんは、モノローグで日食の話をしながらも、ヒラリー・クリントンの大統領選挙の話を織り交ぜて冗談にしています。

Do NOT Look Directly At The Eclipse!

The Sun Is Going Away

スティーヴン・コルベアさんの本


I Am America (And So Can You!)(英語)
出版社: Grand Central Publishing
著者: Stephen Colbert


America Again: Re-becoming the Greatness We Never Weren’t(英語)
出版社: Grand Central Publishing
著者: Stephen Colbert


I Am A Pole (And So Can You!)(英語)
出版社: Grand Central Publishing
著者: Stephen Colbert

政治ネタと下ネタで英語学習ができるアメリカのコメディー番組のリスト

アメリカで人気のコメディー番組『サタデー・ナイト・ライヴ』と『ザ・デイリー・ショー』を中心におすすめのリストを作りました。どの番組もYouTubeに動画をアップしているので、英語の勉強に役立ちます。

英語学習に役立つコメディー番組

アメリカの深夜に放送しているコメディー番組では、政治を中心としたニュースをコメディーとして扱っています。英語力だけではなく、日常の知識、ゴシップ、皮肉を中心としたお笑いのセンスを理解していないと笑えません。なので日常的な英語力を身につけたい人はチェックしてみるといいかもしれません。

リンク先について

下記に紹介するYouTubeチャンネルは動画のリストにリンクしています。(注意点:各YouTubeチャンネルにあるホームボタンを押すと動画が自動的にスタートし、音声が出てしまうことがあります)

コメディー番組のリスト

サタデー・ナイト・ライブ

1975年から続くコメディーの最長寿番組。有名なコメディアンや脚本家を数多く輩出しています。

Saturday Night Live

ザ・デイリー・ショー・ウィズ・トレバー・ノア

ニュース番組のようなスタイルで政治や時事を痛烈に風刺する番組が『ザ・デイリー・ショー』です。この番組はジョン・スチュワートさんが司会を担当してから人気が上がり、人気のコメディアンを輩出しています。現在は南アフリカ出身のトレバー・ノアさんが司会を務めています。

The Daily Show with Trevor Noah

ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア

『ザ・デイリー・ショー』に出演していたスティーヴン・コルベアさんが司会をする番組。定期的に『ザ・デイリー・ショー』のメンバーが出演することがあります。

The Late Show with Stephen Colbert

レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ

セス・マイヤーズさんは『サタデー・ナイト・ライヴ』の脚本家として活躍し、現在『レイト・ナイト』の司会を務めています。

Late Night with Seth Meyers

ラスト・ウィーク・トゥナイト・ウィズ・ジョン・オリバー

『ザ・デイリー・ショー』に出演していたジョン・オリバーさんが司会をする番組。毎回1つのテーマを鋭く風刺する番組構成です。

Last Week Tonight with John Oliver

フル・フロンタル・ウィズ・サマンサ・ビー

『ザ・デイリー・ショー』に出演していたサマンサ・ビーさんが司会する番組。女性ならではの視点でニュースを笑いに変えます。

Full Frontal with Samantha Bee

ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン

『サタデー・ナイト・ライブ』に出演し、『レイト・ナイト』で司会を務めたジミー・ファロンさんが司会をしています。

The Tonight Show Starring Jimmy Fallon

ジミー・キンメル・ライブ!

司会のジミー・キンメルさんと宿敵マット・デイモンさんとの対決が定期的に行われます(笑)。過去にはマット・デイモンさんが番組を乗っ取ったこともあります(笑)。

Jimmy Kimmel Live

ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン

トニー賞演を受賞したことのあるジェームズ・コーデンさんが司会を務める番組。音楽やミュージカルを使った企画が人気。

The Late Late Show with James Corden

コナン

コナン・オブライエンさんは『サタデー・ナイト・ライブ』、『ザ・シンプソンズ』の脚本家として活躍し、『レイト・ナイト』、『ザ・トゥナイト・ショー』の司会を務めました。現在は『コナン』の司会を務めています。

Conan

リアル・タイム・ウィズ・ビル・マー

ビル・マーさんは、テレビ番組『ポリティカル・インコレクト』の司会を務めた後、『リアル・タイム・ウィズ・ビル・マー』をスタートしました。政治や社会風刺を得意とした司会者です。

Real Time with Bill Maher

コメディーに関する英語の書籍


The Daily Show (The Book): An Oral History as Told by Jon Stewart, the Correspondents, Staff and Guests(英語)
出版社: Grand Central Publishing
著者: Chris Smith
はしがき: Jon Stewart


Born a Crime: Stories from a South African Childhood(英語)
出版社: Spiegel & Grau
著者: Trevor Noah


I Am America (And So Can You!)(英語)
出版社: Grand Central Publishing
著者: Stephen Colbert


America Again: Re-becoming the Greatness We Never Weren’t(英語)
出版社: Grand Central Publishing
著者: Stephen Colbert


Thank You Notes
出版社: Grand Central Publishing
著者: Jimmy Fallon、the Writers of Late Night


Thank You Notes 2
出版社: Grand Central Publishing
著者: Jimmy Fallon、the Writers of Late Night