テスト勉強のやり方を解説した書籍『受験勉強は暗記が10割』を読む

林尚弘さんの書籍『受験勉強は暗記が10割』を読んでみました。基本的に受験勉強のやり方を解説した本ですが、TOEICテストや資格試験などの勉強をする場合に応用できると思います。

暗記法を解説した本

学校教育ではテストを重視していますが、テスト勉強において重要な暗記法は決して教えてくれません。独学で暗記の重要性に気がついた子供たちは成績が上がるでしょうけど、気がつかなかった子供たちは成果が上がらない可能性があります。

書籍『受験勉強は暗記が10割』は、真面目に勉強しても『知識を暗記』できていなければ受験勉強や各種資格などは攻略できないことを指摘し、受験に適した暗記法を紹介しています。


受験合格は暗記が10割

対象となる読者

書籍『受験勉強は暗記が10割』は「勉強をしているのに、または内容を理解できるのに、なぜテストの成績が悪いのか?」と悩んでいる受験生のために書かれた本です。なので自分なりの暗記法を知っている人や、受験勉強や資格試験などが得意な人は読んでも新しい情報は無いかもしれません。

すぐに実践できるように編集されている

薄い本なのでサクッと読み、すぐに暗記法を実践することができます。必要なことが簡素にまとまっており、重要なところは赤線が引いてあるので理解しやすいです。受験生にとって暗記法の理解に時間をかけても意味ないですからね(笑)。

暗記法は簡単!

この本では英単語の暗記からスタートします。ノートを縦半分に折り、左側に英単語、右側に日本語訳を1つ書きます。その英単語を10個づつ覚え、覚えたらテストするだけです。その後は間違った英単語を覚え直し、テストを繰り返すだけ・・・これならば誰にでも暗記できると思います。(暗記法の詳細は本で確認してください)

国語、数学などの教科

英語の文法書の使い方や、数学、国語などの教科についても学習方法が解説してあります。

本格的な暗記法

この本はあくまで受験勉強専用の暗記法なので暗記とテストによる反復練習を重視しています。本格的な暗記法に興味がある人はドミニク・オブライエンさんの書籍を参考にするといいでしょう。ただし受験勉強専用の暗記法ではありません。


試験にパスする画期的テクニック―記憶力の世界チャンピオンが明かす18の秘訣
出版社: 産調出版
著者: ドミニク オブライエン
翻訳: 小浜 杳


記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック
出版社: エクスナレッジ
著者: ドミニク オブライエン
翻訳: 梶浦真美


記憶力世界一チャンピオンのマル秘記憶術 (GAIA BOOKS)
出版社: ガイアブックス
著者: ドミニク オブライエン
翻訳: 甲斐智子

日本の大学とは全く違う名門大学CalArtsでの入学試験

アニメーターでもあり、『ザ・ブック・オブ・ライフ』の監督でもあるホルヘ・グティエレスさんによるTEDxKidsでの講演動画が公開されています。講演内容は名門大学CalArtsでの入学試験について語っています。

ホルヘ・グティエレス TEDxKidsでの講演

ディズニーやピクサーなどのアニメーターが多く卒業することで有名な大学CalArts(California Institute of the Arts)の入学試験を受験したときのことを語っています。この時の体験がホルヘ・グティエレスさんの人生を大きく変え、アニメーション『ザ・ブック・オブ・ライフ』や他の作品にも影響を与えたそうです。

Every picture tells a story — The Book of Life | Jorge R. Gutierrez | TEDxKids@SMU

また講演の後半では、『ザ・ブック・オブ・ライフ』の主題でもある『自分の人生は他人が書いていくものではなく、自分で書いていくものだ』というアドバイスや『大きな夢を分割して達成すること』、『他人がどのようにして成功したのか調べること』など、子供だけでなく大人でも為になるようなアドバイスもしています。


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罵倒されてしまった名門校CalArtsでの面接試験

ホルヘ・グティエレスさんはCalArtsの入学試験のために作品集を2冊作り、面接試験に挑みました。1冊はイラストレーションの作品(エイリアン、モンスター、ビキニ姿の女の子など十代の青年が好きそうな作品)を集め、もう1冊はペインティングの作品(子供の頃から好きだったメキシコのカルチャーに影響を受けた作品)を集めていました。

Crap(駄作)ばかりのイラストレーションの作品集

面接官がイラストレーションの作品集を手に取ると「これはCrap(駄作)だ、これもCrap、これはもっとひどい。」とキビシイ反応を見せました。面接官は「この作品集は自分の好きなものをコピーしたものだ。これらの作品は自分がどんな人物なのか、自分が考えていることは何なのか、何も語っていない。これでは君はアーティストではない、ただのコピー機だ。」と言い、ホルヘさんに作品集を手渡しました。

ペインティングの作品集が窮地を救う

落ち込んだホルヘさんはイラストレーションの作品集を受け取り、退席しようとしました。その時、面接官が「もう一つの作品集を忘れているぞ」と言ってメキシカンカルチャーに影響を受けたペインティングの作品集を開きました。その瞬間に面接官は「ビューティフル」と言ってペインティングの作品を褒めはじめました。「この作品が君で、これが君が言いたいことだ。この絵を映像にしたら、今まで誰も見たことが無いようなアニメーションができるだろう。これを続けることを約束するなら入学してもよい」と言われ、名門校CalArtsに入学することができたそうです。

学生に求める人物像が日本とは違う

日本の美術大学の入学試験では試験用の指定された絵をきちんと描けることが合格の条件だと聞きます。ある画家が「デッサンのレベルが低い作品はもちろんダメだけど、レベルが高くてもダメ」と言う話をきいたことがありますから、日本の大学が求める人物像は限定された範囲内の人物であり、CalArtsとはだいぶ違うようです。

日本の教育よりもCalArtsのような教育方針が合う学生はCalArtsに挑戦してみるといいかもしれません。ただしかなりキツイ言葉をぶつけられるのは覚悟する必要がありそうですね(笑)。

自分がめざしている専攻から志望校を決める

冷泉彰彦さんの著書『アイビーリーグの入り方』を読むとチャプター1に志望校の選び方が丁寧に解説されています。このチャプターを読んだ学生さんは理解できると思いますが、受験競争が激しかった世代の保護者には全く理解に苦しむ内容だと思います(笑)。そこで「自分がめざしている専攻から志望校を決める」方法について補足を書いておこうと思います。あくまで1つの考え方なので、他にもっといい考え方や違う考え方もあると思います。さまざまな人がいるのがアメリカですから自分にあう考え方を選択してください。

アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準

自分がめざしている専攻から志望校を決める

大学の選び方は著書『アイビーリーグの入り方』のチャプター1-12に書かれているように「自分がめざしている専攻から志望校を決める」方法が一般的です。自分の希望する専攻が明確な学生さんは問題なく希望する大学を選択できると思いますが、「有名大学だから」と言う理由で大学を選択しようとしている人はもう一度冷静になって志望校を選択する必要があるでしょう。むしろそのような学生さんよりも「日本的な価値観を持っている保護者をどう説得するか?」で悩んでいる学生さんの方が多いかもしれませんね(笑)。

日本の受験システムとは違う

受験競争が激しかった時代には「簡単に有名大学入れる学科はどこだ?」と考える方法もありました。たしかにこの考え方で良ければ巻末に掲載されているような有名大学に入ることも可能です。例えば有名大学でも競争の激しくない学科ならば、コミュニティーカレッジから編入できるケースもあり、最低限のGPAを超えていれば成績は関係なく入学できるケースもあります。日本の社会システムならばこれで問題ないでしょう(笑)。しかしアメリカの大学は全く違うようです。

なぜ有名大学というだけではだめなのか?

アメリカの大学は有名大学だからと言って志望校にすることができません。なぜなら学科によってレベルが違います。例えば○○○学科は世界トップだけど、△△△学科はB級だったということもありますし、×××学科にいたってはボロボロだったということもありえるかもしれません。

アイビーリーグ以外にも有名大学がたくさんある理由

学科ごとにレベルが違うということは、専攻する分野によって有名とされる大学が違うということです。よってチャプター1-5に書かれているように一般の人が知らない名門大学も存在します。例えばカーデザインで有名なアートセンター・カレッジ・オブ・デザイン、アニメーションで有名なカルアーツなど幅広いジャンルで有名校とされる大学が違います。またトイ・デザイン学科のように日本に無いようなジャンルも存在します。

専門分野のことをよく知ることが大切

上記にあげた理由により、大学のランキングや学部のランキングを鵜呑みにして志望校を選択するのはあまりおススメできません。よって学科のレベルまで評判を確認する必要があります。また希望する専門分野のことをよく知ることが大切です。最低限、誰が何の講義をしているのか理解している必要はあるでしょう(ただし在学中に有名教授が他の大学に引き抜かれてしまう可能性もありますが・・・)。

日本とはまったく違うアメリカの大学入試システムに驚される書籍『アイビーリーグの入り方』

アメリカの大学入試システムと合格の基準を解説した書籍が冷泉彰彦さんの著書『アイビーリーグの入り方』です。この本を読むと「アメリカの大学は簡単に入れる」と世間で言われているほど甘くないことがわかります。

書籍『アイビーリーグの入り方』

アメリカの大学システムから受験の方法まで解説した書籍が『アイビーリーグの入り方』です。大学のシステム、志望校の選び方、出願のプロセスなど、日本とは全く違うシステムと価値観で大学入試が行われていることに驚かされます。


アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準

対象読者

日本の高校を卒業すると同時にアメリカの大学に進学する人が対象読者ですが・・・現状はそれほど多くいないと思われます。なので駐在員としてアメリカで生活をしている親子、アメリカの大学や入試システムを知りたい人が主な対象読者になると思われます。志望校の決め方や留学の注意点なども書いてあるので、語学学校やコミュニティーカレッジに留学する人が読んでも役に立ちます。

親も受験システムを理解する必要がある

アメリカの大学はシステムが全く違うので、受験生だけでなく親御さんも理解しておく必要があります。なぜなら大学の名前だけで志望校を決められるほど単純なシステムではありません。この本のタイトルは『アイビーリーグの入り方』となっていますが、アイビーリーグという名前だけで入学してはいけないことも解説しいます。

全く違うアメリカの受験システム

アメリカの入学システムはSAT、SAT2、ACT、AP、IBなどのテストを受けるだけでなく、大学入試のためにスポーツやボランティアなどさまざまな活動に励まなくてはなりません。なので日本の親から見るとアメリカの受験生は遊んでいるようにしか見えないです(笑)。

本の内容

はじめに 高まるアメリカ名門大学への関心
留学のメリット、大学入試について書かれています。

チャプター1 志望校をどうやって選ぶのか?
志望校の選び方、名門大学について書かれています。

チャプター2 大学出願の具体的なプロセスとは?
受験に必要なSAT、SAT2、ACT、AP、IBなどテストの解説から内申書、推薦状などの出願などについて書かれています。

チャプター3 入試事務室は何を考えているのか?
アドミッション・オフィス、期待される学生像などについて書かれています。

チャプター4 競争に勝つには何歳から準備すべきか?
受験に備えはじめる年齢、数学、飛び級、スポーツ活動などについて書かれています。

チャプター5 日本から出願する際の注意点は?
内申書、推薦状、エッセイの書き方などについて書かれています。

おわりに アイビーリーグに入学したら
GPA、英語漬け、異文化理解などについて書かれています。

厳選30大学データ
アイビーリーグ加盟校、MIT、ノースウェスタン、NYU、BC、BUスタンフォード、UCバークレー、UCLA、USCなど30大学について書かれています。

補足:この記事のトップに使用した写真はUSCの映画学科で撮影したもの。


アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準
出版社: CCCメディアハウス
著者: 冷泉彰彦