英語学習をはじめる前に読んでおきたい茂木 健一郎さんの書籍『最強英語脳を作る』


脳科学者:茂木 健一郎さんの書籍『最強英語脳を作る』は、英語学習の方法を脳科学的に解説しています。だからといって堅苦しい内容ではなく、茂木さんの体験談を含めた内容なので、わかりやすく読むことができます。

書籍『最強英語脳を作る』

これから英語学習をはじめる人や、英語学習のモチベーションをアップしたい人におすすめの書籍です。この本を読めば語学だけにフォーカスして勉強するのではなく、世界の文化や習慣などを意識して英語学習することの重要性に気がつくと思います。


最強英語脳を作る (ベスト新書)

最高のものに目標を定める

茂木 健一郎さんは英語を学習するうえで『絶対に無理ということを自分に課す』ことをすすめています。自分ができるかどうかわからないことに挑戦して成功すると(失敗してもOK)、ドーパミンが効率よく出るそうです。茂木さんは他の書籍でも『絶対に無理ということを自分に課す』ことをすすめているので、全ての学習に共通する方法のようです。

英語のマインドセット

英語を語学として学習するだけでなく、英語のマインドセット(Mindset)を身につける重要性について書いています。『マインドセット』とは習性となった考え方、思考のことです。英語が喋れても日本人のマインドセットままでは、相手のマインドセットとの違いによって理解できないことがたくさんでてきます。この事は多くの英語学習者が見落としがちな点なのでとても重要な指摘です。

人工知能に学ぶ外国語学習

人工知能は単純に何回も繰り返し失敗をしながら学習している事を指摘し、英語学習も『地道に努力する』しかないことを説いています。単純なアドバイスですが、普通の人にとって一番難しいことが『続けること』です。こればかりは英語学習だけでなく、すべての学習において避けようがありません(笑)。

語学学習は一生かけてやる

茂木さんのようなエリートであっても、ネイティブであっても英語でわからないことがたくさんあると書いてあります。なぜなら英語学習は『習得した』ということがないオープンエンドの学習だからです。だから語学学習は一生かけてやるしかないとアドバイスしています。

英語脳の作り方

最後の章では認知科学の視点から英語の学習方法を解説しています。アインシュタインさん、フローレンス・フォスター・ジェンキンスさん、アンリ・ルソーさん、村上春樹さんなどの例を出しながら解説しているので、専門書のように堅苦しく無く、楽しく読めます。

TOEICテストではなく、コメディー番組で英語学習

茂木さんはTOEICテストを到達目標にしてはいけないこと、アメリカのコメディー番組をYouTubeで見ることをすすめています。コメディー番組を理解するには英語力だけでなく、英語のマインドセットがないと笑えないので、英語のニュースと共に見る習慣をつけておくとためになります。コメディー番組によっては英語字幕がつく動画もアップされているので英語学習に最適です。


最強英語脳を作る (ベスト新書)
出版社: ベストセラーズ
著者: 茂木 健一郎